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平成26年11月12日文教・警察常任委員会−11月12日-01号
平成26年11月12日環境・農水常任委員会-11月12日-01号

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  1. 滋賀県議会 2014-11-12
    平成26年11月12日環境・農水常任委員会-11月12日-01号


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    最終取得日: 2023-05-14
    平成26年11月12日環境農水常任委員会-11月12日-01号平成26年11月12日環境農水常任委員会   環境農水常任委員会 会議要録                                 開会 10時01分 1 開催日時      平成26年11月12日(水)                                 閉会 12時01分                          (休憩 10時31分~10時34分) 2 開催場所      第三委員会室 3 出席した委員    山田(実)委員長、大橋副委員長             岩佐委員駒井委員木沢委員粉川委員富田委員、             家森委員石田委員 4 出席した説明員   堺井琵琶湖環境部長青木農政水産部長および関係職員 5 事務局職員     平野主査、堀口副主幹 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事経過概要   別紙のとおり                   議事経過概要 開会宣告  10時01分 《農政水産部所管分》 1 新たな滋賀農業水産業基本計画の策定について (1)当局説明  山口農政課長 (2)質疑意見等駒井千代 委員  審議会の件について、少し確認をさせていただきたいのですが、今すごく農業水産業なりわいとして考えたときに、6次産業化が言われる中で、この審議会メンバー生産者をどの範囲で捉えるかというのはあると思うのですけれど、1次産業生産者消費者と、そこだけでいいのか、やはり2次3次のところで、今、6次産業が、どうしても1次産業の方が片手間でやるような形だと、これ以上大きくは伸びないわけですよね。今後大きく、本当に1次産業をやっていくためには、6次産業がしっかりとした産業になっていくためには、1次産業のこの審議会の中で、そういった方たちに入ってもらう必要が今後のプランに必要なのかなと思うのですが、そのあたりはいかがですか。 ◎山口 農政課長  今、6次産業化に取り組んでおられる方を委員に入ってもらう必要があるのではないかということでございます。現在考えておりますのは、生産者、1次産業生産者はもちろんでございますし、それを使って、地域で例えば集落活動のような形で、地域活動として産品を使った、例えばレストランをやったり、新しい物づくりに取り組んだりというふうな方も中に入っていただいておりますし、また、消費流通関係で、ニーズとしてどういうようなものが、農産物が求められているのかというふうなことも把握できるようなことで、生産流通関係の方にも入っていただくこととしております。また、審議会の中では、その時々に応じて、必要に応じて、そういうような方をお呼びして意見聴取するというふうなことも取り組みをしていきたいというふうに考えておりますので、そのあたりも配慮してまいりたいと思います。 ◆木沢成人 委員  この審議会構成メンバー部分ですけれども、このペーパーの上の趣旨のところに国の農林水産業地域活力創造プランのことが記載されていますけれども、そこで若者たちが希望を持てるというフレーズが大きく書かれているというところを見ましても、この審議会も、先ほど男女比等も考慮ということですけれど、従来の構成ではなくて、15名以内の中でやっぱり若い方、生産者関係団体も含めて、そういう若手の方の意見を取り入れていただきたいなというのがありますので、そこをそういう構成にしていただきたいのと、そこが無理だとしても、この関係団体意見交換の場では極力そういう場面を多く取り入れていただいて、意見が反映できるような流れにしていただきたいのですけれども、その辺どうですか。 ◎山口 農政課長  ちょっと残念ながら、まだメンバーの方の全員の了解がとれておりませんので、メンバー表をつけておりませんが、年齢構成も考えさせていただいておりまして、今、一番若い方で29歳の方、それから、40歳代の方も3名ほど入っていただいていますし、あと50代、60代というふうなことで、若くて、今、地域でばりばり、一生懸命取り組んでおられる方の意見も反映させていただくようなことも考えながら進めていきたいと思っております。 ◆木沢成人 委員  関係団体に所属していろいろなことをやられている方もいらっしゃるのですけれども、やはりそういう人はまた違う、独自の考え方なり、逆にそういう団体のいろいろな施策にちょっと一定疑問を感じながら農業をされているような方もいらっしゃるので、それはその点、またバランスをとっていただきたいので、その辺も考慮いただきたいなと思っています。 ◎山口 農政課長  はい、ありがとうございます。審議会メンバー以外に、必要に応じてそういう方についてもお越しいただいて意見を聞くというふうな場を設けていきたいというふうに考えております。 ◆木沢成人 委員  結構です。 ◆岩佐弘明 委員  今の活力創造プランの中で産業政策地域政策、車の両輪ということで、産業政策であるのはわかるのですけれども、地域政策ということになれば、県土全体の活用とか、そういった視点も入って、この中で検討されていかれるのか、この地域政策というのはどういうことを指されているのか、ちょっと御説明いただきたいのですが。 ◎山口 農政課長  ここで申し上げている地域政策でございますが、もちろん農業をやるためには、その基盤となります農村、それから、田んぼであるとか、畑であるとか土地、そういうふうなものがきっちりと維持されていくことが必要である。要は農業の持つ多面的機能というものをしっかりと発揮させていくことが必要だというふうなことから、むしろそれを、農業、農村を維持していっていただく方々、そして地域、そういうふうなものの活性化をここは念頭に置いてやっているということでございますので、ちょっと御指摘の県土の活用はかなり大きな話かなというふうに思いますが、ちょっとそこまではまだ手が出ないのかなとは思っております。 ◆岩佐弘明 委員  例えば「まるごと保全」とか、滋賀県独自で、そういった農地の用地の保全というものについて、いろいろな提言をしていただくというような部分かなと思うのですけれども、県土全体をどういうような形で利用していくかという部分については、踏み込まないような話をされたのですけれども、やっぱり滋賀県の全体の状況を見たときに、産業政策としてなりわいを求められるところと、なかなかそうでないところというのがあると思うのですよ。どうしてもそれだけの資源がないのに、その産業政策を打っていっても、これ逆に言えばなかなか難しい部分があるので、当然その辺のところは地勢とか、周りの環境とか、いろいろなもので影響すると思うので、僕はもう少しちょっとそういうものを考えるときに県土全体を、どのように活用していくのかと。特にここなら平地の部分琵琶湖という形になると思うのですけれども、何かそういう視点も入れてちょっと検討していただいたほうがいいのかなと思います。なかなかその産業政策としてそれだけの資金力がないのにお話を持っていっても、逆に言ったら、そこの地域の人からしたら、他人事というか、自分たちには無理だなというような話にもなっていくのではないかなと思うので、ちょっとその辺の視点も入れながら検討していっていただければなと思います。 ◎山口 農政課長  大変貴重な御指摘をいただきましてありがとうございました。確かに滋賀県は琵琶湖の周囲の平たんなところから中山間地で段々畑までさまざまな地域があるわけですし、また気象条件も北と南とでは全然違う。当然、土の質も違いますし、つくる農産物も当然適不適が多々あります。そういうふうなことも踏まえた上で、どの地域にはどういうふうなものがいいのかというふうなことを十分具体的に施策を進める上では検討していくわけですが、そのあたり地域の実情に応じた計画となりますように、そこは御意見を踏まえて検討させていただきます。 2 アユ産卵状況について (1)当局説明  西川水産課長 (2)質疑意見等石田祐介 委員  意見だけですが、いつも水産課皆さん方にはアユを含めて琵琶湖固有種や、いわゆる水産資源確保のために懸命に頑張っていただいていることに対しては大変感謝しておりまして、アユについては、今お示しのように、平成24年は大変危機的な状況ということでクローズアップされたのですけれども、追加放流や、その他もろもろの施策もとっていただいて、何とか回復してきているなということは当然見てとれます。それで、課長先ほど説明でおっしゃったように、本当にアユ資源というのは確保が難しい問題で、今、おっしゃった気温とか水温、当然そのときの河川で雨が降っているか降っていないか、あるいは梅雨の状況、その他夏の状況アユが当然ながら放流されて、また川に戻ってくれるか、戻ってくれないか。琵琶湖の中でどのような状態にいるかによって、さまざまな状況があります。加えて病気の問題とかがございまして、コントロールが非常に難しいというか、管理しにくいなということがあります。ただ、やはり本県の歴史としてはやっぱりアユといえば琵琶湖という一世を風靡した時代がもうずっと、昭和からありましたし、このごろは他県も一生懸命やっているようでございますけれども、引き続きこういった状況でございますので、これを統括していただくのはやはり滋賀県の水産課でいらっしゃるので、ひとつよろしくお願いしたいという意味で、意見ですけれども。 ◎西川 水産課長  ありがとうございます。今、御指摘いただきましたように、琵琶湖アユ、全国的にも非常に重要な資源でありますし、滋賀県の漁業にとりましては、漁獲量漁獲高ともに6割を占めるということで、非常に重要な資源でございます。ただ、やはり天候の影響を受けやすいということもございますし、今、一定産卵確認できたものの、この後、漁獲される状況に至るまでに、例えば冬の間の天候であるとか、湖の中の餌の状況というようなことも影響してくる資源でございます。そのあたりにつきましても引き続ききちっと調査をしながら、確認をしながら、資源確保に取り組んでまいりたいというふうに思っております。ありがとうございます。 ◆富田博明 委員  教えてもらいたいのですが、この10年間の平年値が109億粒ということで、この数字を県としてどういうふうに見ておられるのか。109億粒から見ると26年は65%ですが、これは前年度よりは多くて、またはここ3年で見てみると多いのでいいとするのか、その109億というのがどういう数字の位置にあるのか、過去から見て、将来も見て、この辺を教えていただきたい。 ◎西川 水産課長  この平年値につきましては、過去10年のうちの最大と最小を除いた8年間の平均を見ております。したがいまして、これでいいますと、最小である24年と最大である22年の数字を省いて計算をしたということでございます。この数字がどういう数字かということでございますけれども、やはりこれくらいの産卵があり、そしてその結果、魚たちが、翌年きちんと成長してくれるということであれば、やはり一定需要に見合う漁獲ができる状況ではなかろうかというふうに思っております。ここでは産卵だけでございますから、先ほど申し上げましたように、その後の成長段階でいろいろなことがまた起こってまいります。そういうことはございますものの、やはりこれくらいの産卵があれば一定漁獲がきちんとできているという水準であることは間違いないと思っております。 休憩宣告  10時31分 再開宣告  10時34分 《琵琶湖環境部所管分》 3 高島市の一級河川鴨川およびその周辺における木くず不法投棄事案にかかる被疑者逮捕についての発言 (1)当局説明  堺井琵琶湖環境部長山田実 委員長  議題の調査に先立ち当局から発言を求められておりますので、これを許します。 ◎堺井 琵琶湖環境部長  委員長に許可をいただきましたので、一級河川鴨川およびその周辺における木くず不法投棄事案に関しまして、去る11月6日の、大津地裁における第1回公判状況をご説明申し上げます。既に新聞等で報道がされておりますが、本件不法投棄事案で、廃棄物処理法違反の罪に問われました田中良拓被告は、起訴内容を全て認め、検察側は同被告に懲役2年、罰金100万円を求刑いたしました。裁判は、第1回公判をもって結審しまして、12月2日に予定されております第2回公判判決が言い渡されることとなっております。今回公判の中で、被告みずからが木くずを撤去したとされていることなどが、事実経過として明らかにされておりますが、現時点では公判中の内容であります。公判に影響を与えるのを避けるため、今回はご報告を差し控えさせていただきたいと存じます。これら一連の事実につきましては、事案経過、県の対応、さらに再発防止策、こういったものを含みます事案総括を行うことといたしております。これにつきましては、判決確定するには、2週間の控訴期間がございます。それを見て、判決確定後に、できるだけ早くご報告したいと考えております。以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 (2)質疑意見等山田実 委員長  いま部長から一級河川鴨川およびその周辺における木くず不法投棄事案説明がありました。今の話にもありましたように、12月2日の公判判決が言い渡されることになっているということですが、なかなかこの段階質疑を受けるのは難しい内容もあろうかと思います。ただ委員の中にはこの件について意見等があると思いますので、意見等がおありの委員は、御発言をよろしくお願いいたします。 ◆粉川清美 委員  今、部長から御説明があったような事情によって、県が総括をされるということですけれど、県が総括をされ、まとめられるのは、どのような体制というか組織で総括をまとめて公表されるのか、わかればお願いします。 ◎堺井 琵琶湖環境部長  まず、総括体制ということでございますが、これは現在、琵琶湖環境部土木交通部が一緒になってさせていただいております。それをとりまとめたうえで、総括をしたいということでございます。内容につきましては、先ほども申しましたが、まず事案経過、県の対応がどうであったか、さらに再発防止策という形でまとめをしたいと思っております。時期につきましては、12月2日に判決がおります。その後2週間の控訴期間がございますので、ここで控訴の手続きがなければ判決確定するということになります。判決確定後、速やかにご報告をしたいと考えております。 ◆粉川清美 委員  時期は大体想像がつきました。体制についてですが、結局県の対応について検証し、総括をするというのは、県民から見たら当事者ではないですか。その辺はどのように考えておられますか。 ◎堺井 琵琶湖環境部長  まず、事実関係につきましては、私どもが承知いたしておりますので、これをできるだけ明らかにしたいと思っております。ただ、その中で第三者にかかわるものにつきましては、情報公開の制度の中で、公開できるもの、できないものがあろうかと思っております。そういう中ではございますが、できるだけ事実関係につきましては極力明らかにして、皆様にご判断を賜りたいというふうに考えております。 ◆粉川清美 委員  結構です。 ◆家森茂樹 委員  今の日程を聞かせてもらっていると、12月2日に判決が出て、2週間後ということは、16日ですよね。それで、ここの議会の日程が15日に常任委員会が終わるということですよね。で、それから、控訴されたらまた延びる。こういう話の中で、やっぱり我々が一番「あれっ」と思っているのは、全くの善意の第三者とでもいうべき方がなぜか撤去をされた、こういうふうに聞いていたわけですよ。それで、それがどう判決に影響するから言えないのかはわからないのですが、もう御当人は自分が撤去したと、認めておられるわけですよね。それが県は、いや、そうではないと言われるということは、こんなものは当然、御当人が撤去されたものなのでしょう。いや、そうではないのです、と言ってどう判決に影響するのですか。 ◎堺井 琵琶湖環境部長  事実の認定につきましては、裁判所のほうでされるということではありますが、この後、判決に至るまで量刑がどうなるのか、あるいは情状がどうなるのかというような司法の判断がされるということになります。そういうときに告発した行政機関として公判外でいろいろな発信をするということは避けるべきであるというふうに考えております。 ◆家森茂樹 委員  告発した側の行政とおっしゃいますけれども、我々としたらうその発表をしていたのではないかという疑念を持っているわけです。そうすると、それに対して、もうことしじゅうにちゃんと議会には説明できないと。そんなことはおかしいのではないか。 ◎堺井 琵琶湖環境部長  今、御質問いただいた点につきましても、我々としては当然、説明すべきことというふうに思っております。時期につきましては、まず、判決確定については、2週間の控訴期間がございますが、これが一つの節目であるというふうに思っております。仮に控訴というような状況になった場合、これまた時期が延びるというのは、これはいかがなものかというふうに思いますので、その段階でどういう対応ができるのか、また検討をさせていただきたいと思っております。 ○山田実 委員長  今も説明がありましたように、確定しないと公表できないというか、総括できないという部分がありますけれども、早ければ16日という説明がありました。議会は19日まであるのですけれども、可能ならば、この委員会としてもできるだけ早く説明を受けて、今、各委員から話があったような内容について、委員会としてまず聞きたい、質疑したいというふうに思っております。それ以降の場合になっても、できる限り、定例会議期間外の審査ではありますけれども、委員会当局から聞いていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 4 水源林保全のための仕組みづくりについて (1)当局説明  中嶋琵琶湖環境部技監 (2)質疑意見等家森茂樹 委員  この境界確定のことですけれども、実はこの間、委員会で、豊田市に視察に伺ったときの話で、計画を立てて間伐を進めようというときに、不在地主などの場合、そこはもう100パーセントの補助という前提がなかったらなかなかそういう返事はもらえないかもしれませんが、もうみんな、うちの山があるらしいけれどもどれだけかわからないので、もうやっておいてください、というような話があると。それでこれを機会に見に行きますという地主もおられるけれども、中には、もうやっておいてくださいとおっしゃる方もあると。登記簿上の境界にくいを打ってはっきりさせようとすると、なかなかこれは現実に進まない。今滋賀県で進まないと言っているのはそこなわけですよね。で、そこのところを、いや、もうやりましょうと、こういうこともやっぱりやっていかないと、本当に境界確定をしっかりさせないと動きませんということを言っていると、うたうのはうたったけれども、現実には進まないという話になることもあるかなと思います。この条文を見ていると、境界確定が速やかに行われるよう必要な措置を講ずると、こういう文言になっているので、そこを何かちょっと、もうちょっとニュアンスというのか、要は施業がしやすくなるような手法を、県としてコーディネートしていこうとか、何かそういうふうに、もうちょっとうまくできないのかなという気がするのですけれども、なかなか今、それではこう直しなさいと、僕からも提言はちょっとしにくいのですけれども、そんなところはどうでしょうか。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  ありがとうございます。ごもっともな御意見だと思っておりまして、境界が明確でなければ施業はできないというのは本末転倒なところもあるかなと思います。一方で、切り捨て間伐であれば、やっておいてくれという話はあるのですけれど、利用間伐にして搬出することになりますと、出すということは幾らかお金になるということですから、それを配分するときに、やっぱりどこの山かわからないとなると、それが一つ進まない、逆の原因になるので、ある程度の明確化をすると、今後の木材生産ということであれば、できるだけその境界明確化というのは必要かなと思います。そういった中で、この条文に載っておるのだと、その境界確定ありきのように見えるので、それよりも実際の施業に結びつくことのほうを重視すべきではないかという御意見を承りましたので、その辺、そのような表現ができるかどうか、少し検討させていただきたいと思います。 ◆木沢成人 委員  今後の予定のところに市町および林業関係者等への説明会ということが書かれているのですけれども、琵琶湖森林づくり条例のこの改正案もそうですし、特に新条例ですね。これはもともと山を守る、なぜかというと水源地だからという理由ですよね。その条例制定趣旨からすると、森林づくり条例のほうは8条のところで事業者の責務とか一定書いてあるのですけれど、横出ししてこれだけ新しい条例をつくって、水源地を守っていきましょうということなので、特に滋賀県の中でも琵琶湖に流入する河川があると思うのですけれども、その河川流域ごとぐらいに、大口の水の需要家であるような事業者のところには、この条例の制定の趣旨と、再度意見をもらうような説明をしっかりしていただきたいなと思うのですけれども、その辺はいかがですか。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  ごもっともな御意見だというふうに思っていますので、ぜひそういうふうにできるような方向で検討させていただきたいと思います。 ◆粉川清美 委員  今回の条例のことなので、少し観点が違うかもしれないのですけれど、森林づくりに関する基本的施策の右の④のところに、森林資材循環利用ということで、県産材の利用等をあげていただいています。それは、どちらかというと琵琶湖保全や、そのための森林保全というニュアンスが強いと思うのですけれど、それでは滋賀県の林業をどうしていくかとか、産業として、なりわいとして成り立つのかとか、そういうことまで踏み込んだ内容なのですかということが1点と、もともと、さきに説明を受けた農政水産部の中で、国は農林水産業地域活性創造プランの中で強い農林水産業と美しく活力ある農山漁村をつくり上げていくというふうに大きく掲げているのですけれど、先ほど農政水産部説明では、農業水産業のお話をされました。そうなると、国が掲げている林業っというのは、では今回この琵琶湖環境部のほうの取り組みの中で林業も育てていくという考え方なのか、その辺、林業ということについての取り組み考え方を教えていただけますか。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  琵琶湖森林づくり条例というのが、森林多面的機能の持続的な発揮というのを目的にしているということです。で、森林多面的機能の中に実は木材生産というのも言われております。決して矛盾するものが入っているわけではなくて、森林を守っていく、一つの機能を発揮させるため、経済行為でありますけれども、林業木材生産して林業活性化させていくという、こういうことも多面的機能を発揮するための重要なツールだというふうに思っておりますので、そういった意味から従来からこの県産材の利用の促進という項が、この琵琶湖森林づくり条例の中に入っているものでございます。  そういった中で林業活性化がやはりその森林を守っていくためには必要だと。ひいては琵琶湖を守っていくためには、林業活性化しなければならないという観点に立っていますので、今回需要と供給面とあわせまして規定を置いて、その推進を図っていこうと考えているものでございます。
    粉川清美 委員  それと滋賀県の林業を語るときは、こちらの取り組みというか、琵琶湖環境部の事業内容に入ってくるというふうに理解したらいいですか。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  滋賀県の林業を所管するのは琵琶湖環境部ということになります。 ◆粉川清美 委員  わかりました。結構です。 ◆石田祐介 委員  資料の7ページの参考資料の現行の条例が書かれていて、初めてこれを見せていただきましたけれど、過料については、ここには定義していないのではないかな。ということは、今も御説明いただいた5ページからの届け出制度でこういったことを規定されるということでお示しいただいているのですが、現行条例では過料というのはないのですか。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  現行の条例事業者に義務を課す条例ではございませんので、そういった意味で過料の規定はありません。 ◆石田祐介 委員  今回の改正の案については、出されるわけですよね。これはまたどういったことを目的として過料を課されるのですか。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  今、お尋ねの件でございますけれども、今回過料を設ける条例につきましては、新たに制定いたします、滋賀県水源森林地域保全条例ということで、事前届け出制度の手続等を定めた条例という性格がございますので、この条例についてのみ過料がかかるということでございます。 ◆家森茂樹 委員  3ページの(6)番、「公共事業」を「住宅、公共建築物等」というふうに変更するということですけれど、この「公共建築物等」の「等」というのはどういうものを想定されているのですか。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  「住宅、公共建築物」とそれから「等」ということでございますけれども、もともとございました公共事業等の利用なども含めまして、それも推進していくことには変わりはございませんので、主体としては、本来的な用途の住宅、公共建築物等を掲げて例示しておりますけれども、公共事業などへの利用につきましても必要な措置を講ずるとするというふうにしたいというふうに思っております。例でいいますと、工事の型枠であるとか、昔から使っておりますけれどもくいであるとか、あるいは工事現場の看板とか囲いとか、そういったことでございます。 ◆富田博明 委員  (6)②の「項の追加」について、これも県がやることでいいですか。これ以外は全て「県は」というふうになっていて、これだけ書いていないのですが。 ◎中嶋 琵琶湖環境部技監  主語は県でございます。 5 (仮称)滋賀県生物多様性地域戦略の策定に関する答申案概要について (1)当局説明  水田自然環境保全課長 (2)質疑意見等岩佐弘明 委員  この生物多様性、特に観賞用で入ってきたものが、うまく琵琶湖の在来生物なり、また琵琶湖だけではなくて、日本の中でもうまく共生できないというところに問題があると思うのですが、その辺、観賞用の動植物について、共生できるものなのかどうかとか、その辺の判断が、国かどこかでやって、流通しているのか、その辺はどうなのですか。ちょっと直接これとは関係ないと思うのですけれども、国のその辺の観賞用動植物に対しての対応というのはどういう状況に今、なっているのですか。 ◎水田 自然環境保全課長  外来生物にもいろいろありまして、人間の生活に有益なものもありますし、そういったものが外国から入ってきてそれを使っている部分もたくさんございます。で、特にその中で非常に、それが野外に出て侵略的にばっと広がって害を及ぼすというものもございますので、国のほうではそういう危険なものについては、海外から入ってくるのをできるだけ水際でとめるという、外来生物法の中でもそういう規定がございますし、入ってきたものについても、それが拡散しないような規制をして、使用する場合の注意事項ですね、それを野外にまき散らさないとか、あるいはそういう販売する場合の規制とか、そういう部分も外来生物法の中で規定されております。で、同じように滋賀県の中でも、共生条例の中で、国の特定外来生物に指定されていないものについては、県の指定外来種ということで、それもやはり、例えばペットショップがそれを販売する場合はちゃんと購入する人にきちんと説明してから販売しなさいという規定とか、そういうものを飼う場合は、きちんとした飼育ケースに入れて、それが外に出ないようにするとか、そういうものの届け出制度とか、いろいろそういう制度、国レベル、県レベルでそういう制度をつくる中で、拡散して被害を及ぼさないような、そういう制度が一応できております。 ◆岩佐弘明 委員  できているものは、そうなっているということですけれど、実態としては、例えばミドリガメで言えば、今釣りをしたら魚よりも亀のほうが多く釣れるとかいう話がありますね。でもあれは最初、観賞用で入ってきていて、どこかに放流された。ではそのときに、この種は琵琶湖の、あるいは日本の中で他の動植物と共生をするのかしないのかとかいうのを、もっと早い段階でわからないのか。例えば特定外来生物として指定するかしないかという以前の話ですから。その辺のことも踏まえて、流通しているのか。国は、まあそこまで考えていなくて、結果が出てから、つまり共生しない、ほかの生物を駆逐するということがわかってからしか手を打たないというのか。  特に今、こういう生物多様性について滋賀県で進める中で、オオバナミズキンバイを国のほうからすごく注目をしていただいている中で、逆に滋賀県から国に対して、外来動植物が流通するときに、もう少し危機管理について逆にこちらから国のほうに発信するとか、ちょうどこういう取り組みの中でしていったらどうかと、私自身は思うのですけれど。その辺だから今、言ったように、基本的に規制されているけれども、現実的には甘いというか、抜けがあるというか、何かその辺のところをもう少ししっかりやっていかないと、今ミドリガメとか、また琵琶湖で何かナマズが見つかったとかいう話がありますよね。ひょっとしたらこれからまた、いろいろな、そういう共生ができない動植物が日本に、あるいは滋賀県に入ってくる可能性があるわけですよね。そこをしっかりと歯どめをかけるというか、この取り組みを今しているわけですから、こういう中でちょっと国にも要望というか、発信できないのかなと思ったりもしているのですが、いかがですか。 ◎水田 自然環境保全課長  例えば今のミシシッピアカミミガメですが、これは国のほうでは特定外来生物に指定しているのですけれども、これ漏れています。漏れているのはやはり、ペットショップも含めてそういう販売をされている業者さんがおられます。そういう一定流通しているものについては、それをいきなり規制するといろいろな影響が出るということで、ちょっと二の足を踏むケースもあるように聞いております。そういう反省もあって、今回国のほうでも今、外来種リストというのをつくって、危険度を判定して、そして危険なものはもう少し特定外来生物指定をふやしていこうということで、今、少し動きがあるようでございます。  そういう国のほうの動きもございますけれども、滋賀県は特にオオバナミズキンバイで大変な思いもしていますし、そういう経験を国のほうに伝えていきながら、これまでにも国へ政府提案の中で、そういう取り組みをオオバナミズキンバイに限らず外来種対策を進めていただきたいという要望もしてまいりましたけれども、こういった経験を生かしながら、これからもぜひ国のほうへ積極的に要望をしていきたいというふうに思います。 ◆岩佐弘明 委員  よろしくお願いします。 ◆家森茂樹 委員  最後に、説明していただいた10ページの一番下の狩猟者のところですけれども、県が狩猟者を積極的に育成し、技術の向上を図るというのがどっかで既にうたっているものはあるのですか。この文言は今初めて入ってくるのか。 ◎水田 自然環境保全課長  狩猟者を育成するということについて、何か別の計画とか、そういうものに何か特にうたっているということはございません。ただ、ニホンジカなどいろいろな獣害が起こっている、その対策を進めるためには、こういう狩猟者の方の力が大変重要なので、そのための育成の取り組みをしていかなければならないというふうには考えておりまして、現在非常に狩猟者の数が長いスパンで見ても減っています。ですから、そういう有害鳥獣駆除を進めるために、担い手としての狩猟者を育成するということは必要と考えていますし、狩猟フォーラムとか、狩猟展とかそういうことも進めております。 ◆家森茂樹 委員  ここの委員からの意見にもありますが、今は、いわゆる狩猟税、これをここへ充てようという形でやってもらっていると。それは現状だと。それで、この委員意見もあって、この積極的に育成し、技術の向上を図るということを新たにここで書き込むということは、ちょっと覚悟しないといけないですよ。従来からどこかの計画にありますと。で、ここにも同じ文言を書いていますというなら、この委員さんの意見もさることながら、それはもうそうですね、別に今までと変わらないかもしれませんと言っていてもいいかもわかりませんが、新たにということであれば新たな取り組みがあるということですね。 ◎廣脇 琵琶湖環境部次長  一部説明の修正を。第2期の今のふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例というのがありまして、その中で有害鳥獣や個体数調整の担い手を育成するため、狩猟者団体と連携として、狩猟者にかかる研修や狩猟技術の向上に努めますということで、一応育成のことは書いてはあるのです。 ◆家森茂樹 委員  それが、今までの育成で、今回新たに狩猟者を積極的に育成し、技術の向上を図る、こう書いたということですから。はい、ありがとうございます。 ◎水田 自然環境保全課長  技術の向上に関してはいろいろな手法があると思います。で、わなの技術の向上もございますし、それから、国の動きとしましては、やはり狩猟の効率を上げていく、それから、狩猟者の方だけではなくて、専門的な方を育成して、そして認定事業者という形での技術の高い方を育成し、そういう方を特に捕獲の専門隊として送るという形もございます。 6 新琵琶湖博物館創造第1期実施設計素案(C展示室・水族展示)について (1)当局説明  浅見環境政策課長 (2)質疑意見等岩佐弘明 委員  「私たちの暮らし」の中で、水の流れとかっていうのは書いてあるのですけれども、井戸とか川端とか、そういったものはイメージされるのかということと、「これからの琵琶湖」というところの展示で、どういうイメージをここで感じていただこうとしているのか、その辺のところをもう少し説明をいただきたい。 ◎浅見 環境政策課長  今、川、水の流れというの、「私たちの暮らし」のところは基本的に今と展示が変わっておりません。富江家の住宅そのものに川端の絵がちょっと描いてあると思いますが、そういう展示にしてございます。  それから、「これからの琵琶湖」でありますが、ネーミングが「これからの琵琶湖」ということですけれども、考え方としては博物館の研究成果とか、フィールドでいろいろな調査をしておりますので、そういう成果を来館者の方に最新の情報を提供して、いろいろそこでコミュニケーションを図って、これからの琵琶湖、これからの滋賀県の自然について考えていただくような、そういうコーナーづくりというコンセプトで考えております。 ◆岩佐弘明 委員  前段部分はわかりました。あるということですね。  それで、「これからの琵琶湖」で今まで研究したこと云々という中でこれから話をしてもらおうという、それはそれでいいと思うのですけれども、勉強しに来られるわけではないですよね。展示で、そこで感じられるわけですね。あとは考えて、机を並べてしゃべりましょうかというところではなくて、いろいろなものを見ていただいて、感じてもらうことだと思うのですよ。そのときに、では、「これからの琵琶湖」という中で何を感じていただこうとするのかというのを、ここの要素に入れたほうがいいのではないかなと僕は思うのです。今までこんなことしました、こんな研究しましたと言ったって、研究者が来られるのなら、それも興味があると思うのですけれどね。そこから、これからの琵琶湖はというような想像もつくと思うのですけれども、一般の方が来られたときに、そういう展示をしても、これからの琵琶湖って、イメージができないと思うので、やっぱりそこは滋賀県としてこれからの琵琶湖を感じていただけるというか、こういう琵琶湖であってほしいという情報なり感じてもらえるようなものをしていかないと、僕は逆に言うと、ずっと見ていただいて、最後のところは、ここで、来ていただいた方の心をしっかりと琵琶湖がつかむ場所ではないかなと思うのですが、その辺の発想はありますか。 ◎浅見 環境政策課長  やはり難しいことよりもやっぱり感性に訴えることが大切とか、おもしろい、興味を持てるもので興味を引いて、そこから自然への関心を持ってもらうという、そういう、委員のおっしゃることは大変大切だと思うのです。4ページの右の下のところにあるのが「これからの琵琶湖」のイメージ図ですが、真ん中の円卓テーブル、ここには例えば学芸員がいて、展示交流員がいて、それで観覧者の皆さんと、ここまで展示を見てきてどうでしたかというような議論、話し合いをしてもらうようなこともイメージができますし、その周辺に少し机があって座っていただいているような絵があると思いますが、ここが一人一人の研究員が自分の成果を展示するようなコーナーとしてイメージをしております。それで、そこの展示の仕方、委員がおっしゃるように、やっぱり興味深いものでなくてはこれならないと思いますので、その辺は御意見を参考にさせていただいて、できるだけ興味を引く、新しいもの、関心の深そうなものを展示して、これからの琵琶湖を考えていただくときの足がかりになるような、そんな工夫でやっていきたいと思っております。 ◆岩佐弘明 委員  感じるというのは、ここに来ていただいて、ずっと琵琶湖を見ていただいて、ここで私たち琵琶湖にかかわって琵琶湖を守っていこうじゃないかというような気持ちになっていただける、また逆に、寄附でもして、琵琶湖のためにこれを使ってくださいと言われるぐらいの、そういうところにしていただけないかなと思っています。滋賀県も一生懸命やっているし、県民だけではなくて近隣の方も、やっぱりしっかり琵琶湖を守っていかないといけないねと。今、抱えている琵琶湖の課題というのは自分たちで解決できるものは解決していかなければいけないし、またこの先ずっと守り続けたいと思っていただいて、ここから体感していただくということが大切ではないかなと思うので、そういう工夫をぜひともよろしくお願いします。 ◎浅見 環境政策課長  おっしゃるとおりだと思いますので、この辺の細かいチューニングはまだこれからできますので、御意見参考にさせていただきます。ありがとうございました。 ◆岩佐弘明 委員  期待しております。 ◆石田祐介 委員  琵琶湖博物館ですが、私、去年もおととしも、目を離していたので、決算の状況がちょっとわかっていなかったのですけれど、三、四年前に見せていただいたときは、正直言いまして、もうびわ湖ホールとか、いつも問題になっている成人病センターと並んで、やっぱり入場料収入だけでは当然ながら赤字になる施設です。当時は4億から8億ぐらいの幅で毎年県のほうから補填はしていただいていると思うのですけれども、今回は30億規模で改装していかれるということですが、先ほど課長もおっしゃったように、私は、また私の周りにいる方は、ここはもうやっぱり利益を出すとか出さないとかいう乱暴な言い方ではなくて、やっぱり滋賀県が誇る琵琶湖、淡水文化の発信地、拠点であるということで、当然ながら公の施設として、県民の誇りと、夢を持って運営していってもらえたら、もうそれでいいのではないかというような議論が、私の周りにはあります。そういった意味では、この博物館をリニューアルすることについて、よりしっかり情報を発信していただきたい。そして県民の皆様方にいろいろモニタリングしたときに、やっぱりあそこは変わったね、また行きたいね、また私は滋賀県に住んでいるけれども、他府県の友達もお誘いしていきたいと言ってもらえるようなリニューアルにしていただきたいということを意見としてお願いしておきます。 ◆駒井千代 委員  先ほど来出ていますけれど、やっぱり琵琶湖博物館というのは琵琶湖滋賀県の価値というのをわかっていただくためのものです。そういう中でその琵琶湖の中から生まれた食材であったり、産業であったり、いろいろなかかわりがあると思うので、ここに来たときに、そういった琵琶湖からつながる滋賀というものが感じられるような、各部局との連携を意識していただきたいなと思うのです。前からも言っていますけれど、例えばこの琵琶湖沿岸経路のコースだったら琵琶湖の風景がいろいろとありますから、観光との連携、そこからこの施設には、この季節には風景を見ようと思ったと、こんなツアーがあるとか、そういうふうに具体的に人の行動につながっていくような連携の仕組みであるとか、魚展示コーナーでも漁業の関係とのつながりをどう体感して、みんな興味を持っていただくのかとか、あとほかの部署との琵琶湖を通じたつながりというものを企画なり、中で今後考えていただきたいなと思います。 ○山田実 委員長  駒井委員意見でよろしいですか。 ◆駒井千代 委員  結構です。 ○山田実 委員長  第2期のほうにかかわる中で、レストラン、ショップというのがありますけれど、川魚の食文化みたいなものはどうイメージをしていますか。今のこの議題とはちょっと関係ないですけれど、その辺はどんな感じですか。 ◎浅見 環境政策課長  今はちょっとまだ第2期の具体的なところまでは踏み込んでおりませんので、また参考にさせてください。 閉会宣告  12時01分  県政記者傍聴:毎日、読売、中日、京都  一般傍聴  :なし...